【大きく考えるとき】

【大きく考えるとき】

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私たちは、何か問題に直面したときに、これまで知っているような範囲で解決を探そうとするのだけれど、どうにもならないときには、望みを大きくした方が、却ってうまくいくこともある。これまでは、こんなことは自分にはできないとか、こんなことは無理だと思っていたようなことまで、視野に入れて考えてみると、案外そんなのが当たりだったりするのだ。これは、波乱な人生を送ってきた人なら、知っていると思う。どうにもならないようなところまで追い詰められたときにこそ、それならと大きく出る気になりもする。どうせどうにもならないのなら、前からやりたかったことをこの際思い切ってやってみようと思ったりする。そして、それが、不思議とうまくいったりするのだ。

それは、つまるところ本当の魂の望みだからなのだけれど、そこへ行くために、世間体がいいような普通のことからは、出ていかなくてはならなかったりする。実のところ、まさにそのために、どうにもならないような事態に追い詰められるのかもしれない。そうでもなかったら、やってみようとしないことへと、飛び込んでいくためにだ。

昨年に続いて、世界が大きく変わっていこうとしているのはわかるのだけれど、西側諸国では、あまりに理不尽なことがますますまかり通っている。ドイツでは、小規模農業がつぶされようとしていて、農民たちがドイツのいたるところで、抗議デモを行なっている。既存の政党がすべてグローバリストに乗っ取られている状態なので、「ドイツのためのオルタナティブ」という新しい政党が支持を伸ばしていて、とりわけ旧東独の地域では、支持率が3割にも達して、第一位だそうだ。

それで、主流メディアは一斉に、ネオナチだの極右集団だのユダヤ人差別だのと言っているらしい。コロナのときから、政府に批判的な見解は、すべてネオナチで極右で危険思想で、と騒ぎ立てていたので、またかという感じなのだけれど、今度は政府がこの政党を禁止しようとしているというのだ。政府に批判的だと、危険思想だから禁止にするべきだという。これはまさにナチがやったことで、これこそは独裁政治というものなのだけれど、テレビをまだ信用している人たちは、それにもまだ気がつかないらしい。

しかも、ドイツのあちこちで、この政党に反対するデモが呼びかけられていて、大勢の人たちが集まっているというのだ。既存の政党を含めて、ありとある組織が招集されたらしい。しかし、インタビューに答えていた人たちは、実はやらせだったりしたらしい。「ドイツのためのアルタナティブ」の政治家が、自らデモの人たちにインタビューしていた動画もあったのだけれど、参加者は反対する理由を聞かれても、「何か違和感がある」とかそんな風なあいまいなことしか言えなかった。どうも、わけもわからず集められた人たちだったようだ。

この頃、西側諸国では、何とかグローバリストの路線で政治を動かそうとして、ここまでやるかというくらいの無茶を押し通しているように見える。フランスは、内閣を入れ換えて、マクロンのホモ友達のマリオネットを要職につけたりしていたけれど、それで密かにウクライナに軍隊を送ったりしているから、どうもそれが目的だったらしい。数日前に、ハリコフで兵士の宿舎がミサイル攻撃されたのだけれど、犠牲になったのが60人のフランス兵だったのだそうで、それでフランス政府がウクライナに軍隊を送ったとことが暴露して、大騒ぎになっていた。

そのことで、ロシア外務省はフランス大使を呼び出して事情を説明させたのだけれど、フランス防衛大臣は、あれは休暇中の兵士たちだったから、フランス軍の関知するところではない、と言ったそうだ。兵士たちを退任させたり、休暇を与えたりして、傭兵としてウクライナの戦場に送るということは、NATOがこれまでもやってきたことなので、新しいことでもない。そして、ロシアは最初から、外国から傭兵が来たら、宿舎ごと攻撃すると宣言していたのだ。だから、傭兵としてウクライナへは行かないようにと。

昨年夏から、ウクライナ側の犠牲者の数が毎日1000人近くに上っているのに、おそらくそんなことは知らされていないのだろう。ウクライナでは、病人でも障害者でも年輩者でも誰でも彼でも強制的に前線に送っているような状態で、訓練も何もなく、いきなり戦場に送られているので、あっという間に犠牲になってしまう。まるきり意味もないのに、いったいどうしてこんなことが続いていくのか、とても理解できない。

ウクライナの政治家たちにしてみれば、戦争を続けているかぎりは、お金がまわってくるし、ともかくも戦争犯罪を問われないでいられるから、やめるわけにもいかないのかもしれない。西側グローバリストにとっては、ロシアが勝ったら、世界的な主導権が英米からBRICSに移ってしまって、これまでのように搾取できなくなってしまうので、何とかそれを防ごうとして、あらゆる無茶をやっているらしい。日本で新年から立て続けに起こっている震災や事故や火災も、それと関係があるように思える。やはりここでも、グローバリストに乗っ取られている政府が、国民を犠牲にしてでも、ウクライナを支援しようとしたり、アメリカから武器を買ったりしているようだ。

いたるところで、もう先がなくなっているのが見えるのだけれど、どうも適当なところで小さくまとまる気配がない。もうとことん壊れるところまで行こうとしているように見える。そのために、目覚める人たちも増えているのだけれど、テレビを信じている人たちもまだまだいる。これはもう小さくまとまることを期待するよりも、とことん壊れて、新しくなることを考えた方がいいのかもしれない。

数日前に、ロシア外務省報道官のマリア・ザハロワが、ウクライナの昨年一年の負債がすでにGDPの90%にも上っていると言っていた。アメリカの負債は何と、GDPの100%以上なのだそうだ。それで、ウクライナは、借金の肩に国を丸ごと売ることになるだろうと言っていたけれど、ロシアはソ連崩壊のときに、まさにそれを経験している。ソ連は、アメリカとの軍備競争で負債を背負い、それで国はなくなり、公共事業のすべては売り払われ、国民はとつぜん何の保障もなく放り出されたのだ。その状態が10年も続いたあとで、腐敗を一掃して、国を建て直したのが、プーチン政権だったわけだ。

だから、プーチン政権ができてから、西側グローバリストは、ウクライナに代理戦争をさせて、ロシアを再びつぶすべく、ウクライナを操作していた。それで、バイデン政権になってから、アフガンから米軍を撤退させて、ウクライナの戦争が始まった。ロシアはこの西側の策略を乗り切って、多極化世界の構造を作ってしまったのだけれど、実際、それ以外に乗り切る道はなかったと思う。

しかし、ウクライナアメリカも、すでにグローバリストに支配され切っているような状態なのに、いったいこれ以上何が取れるというのだろう? これはむしろ、グローバリストたちがもろともに滅びていくところだと考えた方がいいようだ。

追い詰められ切ったときにこそ、大きく考えるときなのかもしれない。西側世界では、これまでの経済も産業も残らず壊れてしまうのかもしれないけれど、あるいはそれも、新しく始めるのにはいいことなのかもしれない。これまでの社会だって、結局のところは軍事産業資本の支配が作り出した価値観に従ってできていたわけなのだから、そんなものからも離れて、本当に私たちが望むような価値観でできている社会を、目指していった方がいいのかもしれない。たとえ今は、それがもっとも遠い目的に向かっているように見えていても、方向さえ確かなら、それが次の瞬間には社会の中心になっていくかもしれないのだから。

時代は、世界が大きく転換するところへ来ているようだから、どのみち今までのような社会が復活することなどは、考えてもしようがないのだと思う。それで、グローバリストたちは、完全管理社会になって、誰も所有しなくなる共産主義経済が来るのが人類の未来なのだと思い込ませようとしているけれど、そんな変化のために、今の危機が起こっているわけではない。世界が多極的な調和へと向かっているのは、まったく確かなことだ。

これまで私たちは、経済成長だの競争の原理だのを価値観として信じ込まされてきたのだけれど、それもすべては、グローバリストの支配の中で、ロボットのように働かされるためにすぎなかったのだ。私たちは、あまりにも長いこと、そうした価値観に慣らされてきたので、それ以外のものを考えることもできないくらいだけれど、そんなものではない本当の価値観、本当の自分の望みを、考えるときがもう来ているような気がする。そして、ずっと高次元の領域から見たならば、まさにそのために、今私たちは、これほどまでに無茶苦茶な追い詰められ方をしているのかもしれないと思うのだ。だから今こそ、これまでの常識を超えて、大きく考える(Think big)ときなのじゃないかと思う。

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画像は、ライダー版のワンドの3。今の世界の状況を占ったら、これが出た。